新進東京ブランド「グローバルなモード感」

東京の新進デザイナーブランドが、順調に卸先をひろげている。

東京ブランドというとガーリーで可愛らしいイメージが一時期つづいていたが、

伸びているのはクリーンでモダンなムードをもったブランド。

ミニマルなデザインがトレンドとなっていることを追い風に、有力ショップを開拓している。

インポートブランドと比べても劣らないデザインなのに、価格が比較的手ごろという点が支持につながっている。

今回は、その中でも若手ブランドの代表格である、「アキラ・ナカ」、「タロウ・ホリウチ」を注目。

「アキラ・ナカ」は今秋冬、ユナイテッドアローズやインターナショナルギャラリービームス、伊勢丹新宿本店など取引先が50店舗近くになった。

「タロウ・ホリウチ」はアクアガールや伊勢丹新宿本店、松屋銀座店など約30店と取引がある。

どちらも立ち上げ当初は肩に力の入ったデザインも多かったが、このところ、リアリティーやグローバル基準のトレンド感をブランドらしい形に落とし込んだ企画を増やしている。

それが、バイヤーに支持されている。

いままでの、日本特有ともいえる可愛らしいデザインに代わって支持されているのは、海外とずれのないトレンド感だ。

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「カルヴェン」「アクネ」といったインポートの人気ブランドに通じるような気分が入っていて、それらより買いやすいというブランディングだ。

「アカネ・ウツノミヤ」も卸先を広げている新進ブランドの一つ。

モードな感覚と女性デザイナーならではの柔らかい空気を取り入れたデザインを、強みであるニットアイテムを軸に見せている。

現在、アクアガールやアクセなどと取引がある。

バイヤーの支持を広げている背景には、買いやすいプレコレクションの存在もある。

海外ブランドでは、メーンコレクションでイメージを作り込み、プレコレでよりリアルなアイテムを揃えて売り上げを作るという動きが定着している。

いま海外で最も勢いがあると言われる「サカイ」や「ミュベール」などの次を担うブランドが、この中から生まれる可能性もある。

ミュベールを運営するフレンズがトリニティーアーツの傘下になったように、グローバル展開を目指すメーカーやSPA企業が、ブランドポートフォリオ補完のために東京ブランドを傘下に収める動きも出てきそう。