月別アーカイブ: 2013年10月

秋冬オートクチュールコレクションvol.2

 

「アトリエ・ヴェルサーチ」

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ビジューチェーンを飾ったラメドレスにクロコダイルのコートドレスなど、ゴージャスでセクシーなラインを揃えた。

アシメトリーなカーブのカットワークからビュスティエトップをのぞかせたドレスもある。

パンツスーツはスクエアショルダーのジャケットにフレアパンツを合わせたもの。

 

「ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェ」

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「ヌード」をテーマに、ベージュをメーンに黒やピンクの柔らかなラインを見せた。

ダブルブレストやノーカラーのジャケットスタイルからショーはスタート。

レースのチュニックやサテンのコートが続く。

後半はベージュのレースや刺繍のドレスが揃う。ストレートやフレアのマキシ丈(くるぶしから、床すれすれの長い丈)が中心。

 

「アレクシ・マビーユ」

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アーティストのジョヴァンニ・ボルディーニからイメージした。

華やかなペールブルーやピンクといった色とともに、刷毛で書いたようなグラデーションの柄パンツやジャケットを見せる。

ロングドレスにはゴールドやシルバーで写実的な花を描き、チュニックドレスにはビジュー刺繍で花をのせる。

 

秋冬パリ・オートクチュールコレクション vol.1

13~14年秋冬パリ・オートクチュール(衣装店、裁縫店、手作りの意)は、

クチュール(裁縫師)らしい手仕事を生かして、その存在感をアピールした。

前日まで行われてたプレタポルテ(既製服)のメンズが、全体として新鮮さに欠けるシーズンだっただけに、ぜいたくな素材と技術をふんだんに入れたクチュールが際立って見える。

「ディオール」

は恒例となったアンヴァリッドに白いテントを建てた会場で、新作を披露した。

これまで、ディオールのメゾンのコードを背景にしながら今の時代に相応しい女性像を作り上げたラフ・シモンズ。しかし、今シーズンはより大胆に、新しい女性像を作ろうとチャレンジした。

フォーカスしたのは世界の四つのエリアから抽出したスタイル。

ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカからのエッセンスを取り入れている。

ヨーロッパはもちろんディオールのコード。アメリカからはスポーツの要素、アジアは着物のディテール(形)や伝統的な生地、アフリカはマサイ族の色使いや気取らない気分などを取り入れた。

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「スキャパレリ」は、

クリスチャン・ラクロワによる一度限りのクチュールラインを見せた。

今回のコラボレーションはスキャパレリ復活を祝う特別なもの。

装飾美術館にメリーゴーランドのようなオブジェを作って新作を見せた。

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前18ルックは、ラクロワによるスキャパレリへのオマージュ(尊敬する作品に影響されて、似たような作品を作ること)を込めたもの。

キーとなる要素は大きなリボンやドレープで、ブラックと機能性を全面に出す。

今後は年1回のペースでクリエイターとコラボレーションを続けていくほか、14年2月には「プレタクチュール」というより高級なプレタポルテのラインをスタートする。

アクセサリーや香水のラインも発売する計画。

「ヴィクター&ロルフ」は、

13年ぶりにオートクチュールに返り咲いた。

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「ヴァレンティノ」

秋冬は圧倒的なレースや刺繍のテクニックに、動物のモチーフを取り入れた。

レースの中にアニマルプリントを入れたドレス、ファーとビジュー(宝石、装身具)の

刺繍のコートに鳥の刺繍のドレス、帆立貝とサンゴを刺繍したコートなどを見せた。

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「ブシュラ・ジャラール」はオートクチュールで最も勢いのある若手。

白と黒、ベージュの少ない色を、シャープなカッティングとギャザードレープの布を使って美しく仕上げる。

ジップアップのブルゾンやライダースジャケットのディテールはバスケットのような繊細な生地でできている。

柔らかなベージュ系の布をはぎ合わせたドレスは、緩やかなドレープを描く。

ウエストに揺れるチェーンや、襟を飾るゴールドのアシメトリーアクセサリーがアクセントとなる。

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「アレキサンドル・ヴォーチェ」が新しい展開を見せた。

ビュスティエディテールのドレスにアシメトリーのライダースジャケット、大きくスリットを入れたディテールといったラインだ。

切れ味のいいエレガンスを見せている。

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「メゾン・マルタン・マルジェラ」は、

ラテックスを使ったジャケットやパンツにアクセサリーパーツをつないで作るトップ、チュールにコサージュを飾ったフレアドレスなどを見せた。

ブーツのヒールに飾られているアクセサリーはスワロフスキーと共同で作ったもの。

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ラグジュアリーブランドの新たな試み

欧州のラグジュアリーブランドはここ数年、学生や新進クリエーターへのアプローチを強めている。

学生の教育や、新進クリエーターへの支援を通して、次世代を担う若者の可能性を高めることが目的。

ボッテガ・ヴェネタにとって最も大切な価値は、「職人技や品質の高さ」。職人の高齢化が問題となり、皮革学校を作るなど若い世代の育成に力を入れてきた。今春、来日したマルコ・ビッザーリ社長兼CEOは、「手作業の仕事に関心を持つ若い世代が少なくなるなか、若者に物づくりの知識や製品作りにかける情熱を伝えていきたい」と語っていた。

物づくりだけでなく、ビジネスの視点から教育支援する企業もある。

LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループは12年4月、早稲田大学ビジネススクールと共同で、「ラグジュアリー・ブランディング」をテーマにする講座を開講した。

「専門性のあるMBA」の取得を目指す学生を対象に、ラグジュアリービジネスにおけるマーケティングを教育するもので、同グループのトップマネジメントを講師陣に配し、ラグジュアリーブランドの経営者やデザイナーをゲストスピーカーに迎えて話題になった。

ブランドの価値やビジネスの仕組みを学生に直接発信することは、後々、優秀な若者を業界に迎える可能性を高めることにつながる。

日本は、ラグジュアリーブランドにとって、今も重要な発信基地。

「フェンディ」は東京芸術大学美術館でファーの技術を伝える展覧会を開催。

「エルメスジャポン」が杉野服飾大学による特別講座への協力を開始。

独自性を重視するメゾンのあり方を発信することは、ブランドの価値を伝えることにもつながっている。

欧州では、ラグジュアリーブランドが新進デザイナーをバックアップする動きも活発になってきた。

「ドルチェ&ガッバーナ」は、ミラノ・スピガ通りにある直営店に各国の若手デザイナーに商品を置くセレクトショップを開設。近年、世に出る機会が少ない新進デザイナーにチャンスを与えることを目的にした取り組み。

ミラノコレクション期間中も、注目の若手デザイナーの新作を紹介するイベントを行った。

モード誌などによる若手デザイナーの育成とバックアップを目的とする試みも増えている。

ミラノコレクション期間中には「ヴォーグ・イタリア」とオンラインブティック「ザ・コーナー・ドットコム」が11人のデザイナーを選出して作品を披露。NYでも米国ファッション協議会と「ヴォーグ」誌が主催するヴォーグ・ファッション基金アワードが毎年、デザイナーを選出しており、流れはどんどん大きくなっている。

イタリア「ジョルジオ・アルマーニ」も今年、若手支援に乗り出した。

新世代イタリア人デザイナーの支援を目的に、発表の場としてアルマーニが所有するショー会場を提供するというもの。初回の6月は「アンドレア・ポンピリオ」、9月は「ステラ・ジーン」が選ばれた。

ミラノで発表するブランドが減少し、デザイナーのジョルジオ・アルマーニは「私たちに必要なのは、イタリアのファッションを支援するための具体的なアクションなのです」と語っている。

ドルチェ&ガッバーナの直営店で紹介された新進ブランド

「ファウスト・プリージ」

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2013~14年秋冬トレンド~機能的なストリートアイテムをガーリーに~

 

13~14年秋冬コレクションでめだったカジュアルスタイルは、MA-1やボマージャケット、ライダースジャケット、マウンテンパーカー、ジップアップブルゾンといった、機能的なアウター。

「アクネ」や「マルタンマルジェラ」といった人気ブランドは、たっぷりとしたボリュームシルエットにしあげられている。

あわせるボトムは、ミニスカートが主力。ミニ丈のタイトスカートやフレアスカートで活発なイメージを演出。

小物のアイテムは、サイドゴアブーツやショートブーツ、サンダルブーツ。サンダルやブーティーに組み合わせるゲートルのようなカバーが新鮮だ。

「クラシカルをモダンに」 ロキト13~14年秋冬

 

「ロキト」の13~14年秋冬物は、クラシカルなモチーフや素材を使いつつ、モダンな感覚にしあげている。

手の込んだ素材や加工を取り入れ、ブランドらしいマスキュリン(男性的)とフェミニン(女性らしい)のミックスを提案している。

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得意のオパール加工で作ったのは、千鳥格子柄のドレスやブラウス。

袖や見頃など部分によって柄の大きさを変えて、グラフィカルに見せる。

アウターはメンズライクなボリュームフォルムのデザインが中心になっている。

今秋冬の国内取引は20前後になる。