月別アーカイブ: 2013年9月

「コートに勢い」 海外デザイナーブランド秋冬

海外デザイナーブランドの13~14年秋冬立ち上がりで、コートの売れ行きが好調。

減少傾向にあった先物買いをする感度の高い客が増え始めている。

ドリス・ヴァン・ノッテン

クロスジェンダー(性別にとらわれない自由なファッション)なスタイルが顧客の心を掴んでおり、旗艦店で行っている顧客向け受注会での売り上げが、13年春夏の2倍になった。

単価が高いだけでなく1人当たりの発注枚数が増えた為。

毎シーズン、コレクションを象徴する服から売れていく傾向が強く、今シーズンはレジメンタルストライプのシリーズに人気が高まった。

特にシャツやティアードスカートが売れている。

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コートの売れ行きもいい。全国の百貨店の売り場では8月に立ち上がったコートの売上が、昨年に比べて5倍になっている。

テーラード型のチェスターコートなど、コレクションを代表するアイテムなだけにかなりの人気。直営店では、テディベアフェイクファーのコートがすでに完売。

ステラ・マッカートニー

前シーズン以上にパンツの動きがいい。定番のウエストゴムタイプが売れており、落ち感のある黒いタイプはほぼ完売。

アウターでは定番のチェスターコートが売り場を引っ張っている。

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昨年の売れ筋だったもので、入荷と同時に動き出している。

マスキュリン(フランス語で「男性的な」の意味で、メンズスタイルを取り入れたファッション)な流れにもぴったりなデザインで受注会でも好評だった。

その他、秋本番にむけて、べっこうヒールのローファー、羽根と花をモチーフにしたフェザーフラワー柄のブルゾンやスカートに予約が集まった。

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クロエ

「今買ってすぐ着られる」の流れが強い。特にブラウスやシャツなどのトップが立ち上がりの売り場を盛り上げている。

ノースリーブ、フリル入り、レース切り替えなどの種類も多い。

ボトムはAラインのスカートが好調。

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ダスティーパステルやシャーベットカラーが新鮮!

バッグはボストン型の「アリス」やトートバッグの「アリソン」。

8月末に立ち上がったばかりのバイカラーバッグの「ベイリー」も滑りだしがいい。

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「カルヴェン

こちらも今すぐ着られて秋まで楽しめる商品が好調で、なかでも明るい色物が動いている。一方で、昨年に比べてコートの動きが早いのも特徴。カルヴェンらしいコンパクトタイプから、ビッグシルエットまでバリエーションは幅広い。

こちらは、丸みを帯びたハイネックコート。

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ボトムはショートパンツに加えて、スカートが好調。

旗艦店のスタッフがユニフォームとして着用している効果もあり、量感のあるフレアスカートが一番人気になった。

もう一つ、売り場を引っ張っているのはノースリーブドレス。素材を問わず売れている。

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アクネ

トレンドのスエットが人気。

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横幅が広く、丈が短いタイプが売れている。上半身がコンパクトに見えるバランスがポイント。

水彩画のような淡い色のフラワープリントのほか、グレーとネービーの無地が動いている。

傾向としては、フレアスカートやモヘアのロングカーディガン、オーバーサイズのムートンジャケットが好調。もともと人気の商品で、昨年までに買い逃した人が先物買いしている。

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3.1フィリップ・リム

すぐに着用できる薄手のアイテム、Tシャツ、シューズ、バッグの動きが良い。

中でもフェニックス柄のTシャツがヒットしている。

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ブランドらしいビジュー付きのドレスやブラウスも売れ筋。

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一方で昨年に比べて、先物買いが増えている。特にニットやアウターなど。

小物ではローファーが評判。立ち上がりの一番人気だった直営店限定のローファーに続き、プレフォールコレクションのローファーも予約が多い。

 

 

 

 

 

パリ発のシューズブランド

パリ発のシューズブランド「アポロジー」の14年春夏物は、色柄で遊んだ楽しいデザインが揃う。

バイヤーから好評だったのは、アッパーの履き口を波型にカットしたブランドアイコンのパンプス。

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今シーズンはマーブル模様のエナメル素材で作っている。

これまで11センチヒールで企画していたが、日本人が好む6センチヒールを出した。

日本限定モデルの、メダリオン装飾のポインテッドトウパンプスも人気だったという。

厚底のコインローファーは、これまでと木型をかえ、足幅の広いアジア人にも履きやすいようにと作った。

色の異なるスエードを組み合わせており、ポップなイメージ。

コインはホログラム(物体に光を当てたその反射光に、同じ光源の光を別の角度から干渉させてできる干渉縞を記録した感光材料)レザーで作っており、動きに合わせてキラキラと光る。

繊細でフェミニンなブランド「クリスティーナ・ティ」

「クリスティーナ・ティ」の14年リゾートコレクションは、繊細でフェミニンなブランドらしい、

優しい色のフラワープリントが中心。

水着やキャミソールに重ねて着ることを想定した、ふわっと軽い透けるシルクが多い。

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水着の充実も目を引く。ショーツ、ブラの右胸、左胸を別々のプリントにしたビキニ、プリント同士のリバーシブル、ストーンで描いた花モチーフのバンドゥ―ビキニなど。

日本の女性が受け入れやすいようにと、パッド入りのバンドゥ―やワイヤブラタイプも作っている。

 

 

 

新進東京ブランド「グローバルなモード感」

東京の新進デザイナーブランドが、順調に卸先をひろげている。

東京ブランドというとガーリーで可愛らしいイメージが一時期つづいていたが、

伸びているのはクリーンでモダンなムードをもったブランド。

ミニマルなデザインがトレンドとなっていることを追い風に、有力ショップを開拓している。

インポートブランドと比べても劣らないデザインなのに、価格が比較的手ごろという点が支持につながっている。

今回は、その中でも若手ブランドの代表格である、「アキラ・ナカ」、「タロウ・ホリウチ」を注目。

「アキラ・ナカ」は今秋冬、ユナイテッドアローズやインターナショナルギャラリービームス、伊勢丹新宿本店など取引先が50店舗近くになった。

「タロウ・ホリウチ」はアクアガールや伊勢丹新宿本店、松屋銀座店など約30店と取引がある。

どちらも立ち上げ当初は肩に力の入ったデザインも多かったが、このところ、リアリティーやグローバル基準のトレンド感をブランドらしい形に落とし込んだ企画を増やしている。

それが、バイヤーに支持されている。

いままでの、日本特有ともいえる可愛らしいデザインに代わって支持されているのは、海外とずれのないトレンド感だ。

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「カルヴェン」「アクネ」といったインポートの人気ブランドに通じるような気分が入っていて、それらより買いやすいというブランディングだ。

「アカネ・ウツノミヤ」も卸先を広げている新進ブランドの一つ。

モードな感覚と女性デザイナーならではの柔らかい空気を取り入れたデザインを、強みであるニットアイテムを軸に見せている。

現在、アクアガールやアクセなどと取引がある。

バイヤーの支持を広げている背景には、買いやすいプレコレクションの存在もある。

海外ブランドでは、メーンコレクションでイメージを作り込み、プレコレでよりリアルなアイテムを揃えて売り上げを作るという動きが定着している。

いま海外で最も勢いがあると言われる「サカイ」や「ミュベール」などの次を担うブランドが、この中から生まれる可能性もある。

ミュベールを運営するフレンズがトリニティーアーツの傘下になったように、グローバル展開を目指すメーカーやSPA企業が、ブランドポートフォリオ補完のために東京ブランドを傘下に収める動きも出てきそう。

ガーリーなテイストを大人服に

デザイナー自身がアイコンのレディスブランドが勢いづいている。

ニューヨークやパリなどで活動する30代の女性デザイナーによる新進ブランド。

海外でもファンを増やす中、特に日本での知名度が急速に高まっている。

魅力は

デザイナーの愛らしい存在感、クリエーティブなライフスタイル、日本人好みするカジュアルでキュートなデザイン。見た目はもちろん、デザイナーの実力の高さもブランドの骨格を作る素地になっている。

13年春夏は4月から7月にかけて海外ブランドのデザイナーが来日した。

「トムセン」のデザイナー、アリックス・トムセンは4月に来日。

全国の取引先セレクトショップで開催したポップアップイベントへの参加が目的。

東京・表参道のエディット・フォー・ルルでは、トムセンの服に身を包んだファンとの時間をたのしんだ。

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パリ生まれのアリックスは08年にデビュー。

シャツを中心にしたコレクションからスタートし、現在はフルラインを発表する。

パリ・コレクションでは、女優やバレリーナ、DJといったクリエーティブな大人をモデルに起用した舞台感覚のプレゼンテーションで、ライフスタイル型の提案を進めている。

そのプレゼンテーションで浮かび上がるのは、クリエーティブな交友関係と等身大のライフスタイルだ。彼女自身「デザイナーの友達とランチした後に仕事に戻り、夜はアーティスト友達のパーティーにくりだす。」といった生活を送るが、服のデザインは日常的で着やすい。そのちょうど良い感じがファンを引き付け、認知度が急上昇した。

パリ発の「オランピア・ル・タン」のオランピア・ル・タンも彼女のパーソナリティーやスタイルが人気の理由だ。

 

イラストレーターの父のもとで育ち、デザイナーのアシスタントなどを務め、東京ではDJをしていた経歴もある。日本の文化や芸術にも明るく、文学にも精通している。

 

「ファッションだけに留まらない肩肘張らないインテリジェンスを若い女性が支持している。」とPRのクリエイティブ・ディレクターはいう。

現在は「カワイイ・フェティッシュ」な服で存在感を強めている。

 

欧州的なグラマラスでセクシーなデザインとは異なるガーリーなテイストを大人の女性仕様に変換する。その感覚が日本でも評価された。

 

彼女たちに共通するのは、その愛らしさ。近づきがたい雰囲気のクリエーティブなデザイナーとも違うし、セレブでクールなデザイナーとも違う。少し背伸びをすれば近づけそうな身近さが魅力になっている。

「アリス・アンド・オリビア」もその一つ。

デザイナーのステイシー・ベンデットは大学在学中にはまったデニムの収集をきっかけに、「わたしらしいパンツを作りたい」とブランドをスタートした。

 

現在は、ポップで楽しいイベントを開き、個性的なメークアップで存在感をアピールする。コレクションラインとベーシックラインの2軸による幅広い品揃えが強みになっている。

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これらのブランドのほとんどが日本で売り上げを伸ばしている。

 

なかでも、トムセンは、日本での売り上げが最も高く、今後、日本生産にシフトする計画を進めている。

 

彼女たちは実力も認められている。

 

パリで活動しNYで発表する「カーラ」のカーラ・ヘインズは、元モデルでフォトグラファーという経歴とともに、「ロシャス」や「ニナ・リッチ」でテキスタイルとプリントの技術を磨いており、10年から3年間、仏アンダム賞のファイナリストに選ばれ続けた。

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オランピ・ル・タンも13年のアンダム賞のファイナリストにノミネートされた。

クリエーティブで等身大、実力派で値頃感もある。多くの価値を併せ持つ現代的なデザイナー達。その軽やかな感覚が新しい。

 

注目されるフェミニンで活発なスタイル

海外ブランドの14年プレスプリングコレクション&リゾートコレクションは、フェミニンで活発なムードの日常着が多く揃う。

セレクトショップの取り扱いが増えているブランドでは、ニットやミニスカート、膝丈のプリーツスカートが人気だ。

柄はギンガムチェックが引き続き目立つ。

「ヌメロ・ヴェントゥーノ」のリゾートは、アレッサンドロ・デラクアらしいマスキュリン(男性的)&フェミニン(やわらかい)がフレッシュになった。

パルテルラベンダーやバナナイエロー、ヌーディ―トーンのソフトな色合わせ、爽やかなギンガムチェックや小さな花柄で優しいムードを表現している。

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マースカル・ルーファー」

プレスプリングは、イエローがアクセントになっている。

細いシルエットの日常着が揃った。

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「カレン・ウォーカー」

プレスプリングは、スカイブルーの麻のシリーズが目を引く。

デニムのような鮮やかな色と切りっぱなしの細々としたヘムがリラックス感をプラスする。

胸元やウエストにタックを寄せたり、脇からラッフルを流したデザインでちょっぴりフェミニンなエッセンスを加えている。

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柄物の評判もよく、小花柄やギンガムチェック、スパンコールで描いたボーダー、有機的な曲線模様の海図柄など春夏らしい爽やかなデザインが揃った。

急成長中の「トムセン」は、、13年春夏の消化率が高く引き続き順調。

ルックブックでは、いつものように生活がにじみ出たストーリーを作った。

サーフボードやポスターが並ぶ彼氏の家でバレリーナの女性が、ポーズを取りながらいろんなコーディネートを楽しんでいる。メンズライクなパンツスーツから、フェミニンなフィット&フレアドレス、シャツドレスと様々なテイストだが、シャツの襟のギンガムチェックやジャケットの玉縁に使ったエスニック柄が、キュートなトムセンらしさを感じさせる。

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「テイエリー・コルソン」

さまざまな民族衣装からのイメージ。

エジプトの鮮やかな色使いのドレス、ガンダーラやロシアの刺繍ドレスなどをベースに、東洋と西洋の要素をミックスした。

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ロンドンの「シャルル・アナスタス」は14年プレスプリングから全商品を日本生産にシフトする。

新作のインスピレーション源は60年代。

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トラペーズラインのドレスを彩るモンドリアン柄やリンゴのプリントが揃った。

これまでのAラインを描くスイートなデザインとは違って、上品で大人っぽい雰囲気のデザインを増やしている。

「アンティポディウム」

キュートなガーリースタイルを揃えた。

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女子力前開、ドリーミーな魅力

プレス会社のMインクは、エッジーでクールなデザインのなかに女性らしさがにじみ出るブランドを多く扱う。

「知名度高まるアリス・アンド・オリビア

現在、最も勢いのあがあるのは、ルックが独占輸入販売する「アリス・アンド・オリビ

ニューヨーク・コレクションで発表するブランドで、Mインクでの取り扱いは3シーズン目になる。

華やかなプリントドレスと、グランジっぽい古着テイストの服をミックスしたスタイルが売りで、デザイナーのステイシー・ベンデットが表現する女子力全開のドリーミーな世界も魅力になっている。

アリス・アンド・オリビア」13~14年秋冬コレクションはロング丈のギャザースカートがロマンチックで目を引いた。

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アリス・アンド・オリビアは、02年にニューヨーク出身のステイシーが設立。立ち上げ直後から、セオリーの創設者アンドリュー・ローゼンが「才能を伸ばしたい」という思いから、事業パートナーとしてサポートしている。

現在、路面店はNYのミートパッキングやマディソンアベニューなどに10軒。

世界の800以上の百貨店や専門店で販売されており、売り上げも知名度も年々、高まっている。

アメリカの若いセレブリティーにも人気だ。

アレキサンダー・マックイーン」は六本木ヒルズにバッグやスカーフを中心に揃える店をだすなど、雑貨に力をいれている。

「アレキサンダー・マックイーン」秋冬デビューの「ヒロイン」のミニバッグ。

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売り上げが伸びており、「認知度が高まっているのを感じる」という。

カラフルな色バリエーションに加え、スタッズやバイソン(大きな蛇類)などが揃う。

 

 

東京ブランド~リラックスした軽やかムード~

東京ブランド14年プレスプリングコレクションは、いままでの重厚なクラッシックムードが弱まり、柄で遊ぶ、抜け感のある着こなしが揃った。

「ビューティフルピープル」は、ロックバンド「ザ・ローリングストーンズ」のバックステージ写真集を着想源にした。

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懐かしさのある柄やあせたような色合いで、クラシックというよりレトロなイメージを作る。

 

「ミュベール」がテーマにしたのは、西部開拓時代を扱った米国のドラマ「大草原の小さな家」。

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ガーリーなムードに仕上げてあり、サイドにプリーツを挟んだドレスは、フロッキープリントで小花柄を立体的に表現している。

「サカヨリ」

得意のパターンテクニックを生かしたデザインを揃えた。

キャメル×黒の太いボーダーの天じくで作ったのは、ドルマンスリーブのようなパターンでフロントに動きを出したドレス。

前後を逆にして着ることも出き、シルエットの違いを楽しめる。

 

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                   「アンソール」

アーカイブの人気商品の素材変えを中心にプレコレクションを作っている。

ニットと布帛など、異素材のドッキングで軽やかさを出したデザインが豊富だ。

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                  「イリアンローヴ」

インディゴ調の色合いを軸に、同じトーンでの柄×柄の遊びを提案する。

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                  「タロウ・ホリウチ」

今シーズンから、プレコレクションをアーティストとの協業で日常的なウェアを作るラインと位置付ける。

今回は英国の彫刻家、ステファニー・クエールと協業するとともに、彼女自身のライフスタイルからイメージしたアイテムを揃えた。

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14年プレスプリングコレクション~イージーエレガンス~

ニューヨークで発表された14年プレスプリングコレクション後半は、イージーエレガンスの流れが強まっている。

スポーティーなアイテムや素材にプリーツやギャザー、フレアで動きを加えたり、高級素材を使いながら、くだけた要素を入れたりして、リラックスした気分を強調するラインが広がった。

「ステラ・マッカートニー」の恒例のガーデンパーティーはあいにくの雨。

ビニールのテントを張り、イケメンたちが来場者達の為に傘をさして行われた。

それでもいつものようにピクニック風のセッティングやバンドを入れ、マドンナやキャメロン・ディアスなど大勢のセレブが訪れた。

コレクションはスイートな気分を漂わせるライン。丸みを持たせたフォルムが目立つ。

キーアイテムはキュートでイージーなミニドレス

レースで作った特大サイズの唇とハートをのせたり、マッチ棒をのプリントをのせたりして遊んだドレスもある。

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ジャカードが多く、スネークスキンや花、ハート柄がある。

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柔らかいトーンのカモミールイエローとペールピンク、ビビッドなオレンジが、春らしい明るさを感じさせる。

「マーク・ジェイコブス」はイージーラグジュアリー。

ルックブックの写真のモデルはすべて、ラビットファーのブランケットとクッションに囲まれてくつろいでいる。ラビットファーは服にも多く使われていて、ボーダーのプルオーバー、バスローブ風コート、ラビットの襟を付けたファンシーのツイードのジャケットがある。

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ファンシーツイードやサテン、ぬれたような質感の総スパンコールに切りっぱなしのリボンやグログランリボンを付けて、リュスクな素材をシリアスにしないのが今シーズンの特徴。ノーティカルもテーマの一つで、ボーダーやパイピングが多い。

「アレキサンダー・ワン」はプリーツやダーツをたくさん入れて、スポーティーな中に流れるような動きを入れて組み立てた。ぺプラムのようにソフトなプリーツを入れたレザーのトップとミニスカート、たっぷりとしたプリーツを畳んだパンツやドレスが多い。

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ラメニットにネオプレンをボンディングしたドレス、メッシュで裏打ちしたデニムのドレス、厚手のラムスキンのベストなどでしっかりしたフォルムを作ったアイテムもある。

色は白、黒、グレーを中心に、ワンにはめずらしいピンクを入れた。

「ザ・ロウ」は、ハイウエストがいっぱい。

長いスリット入りのロングスカートをクロップトジャケットとあわせて、構築的なロング&リーンのシルエットを作る。

ハイウエストのパンツは漁師からインスピレーションを得たというが、ザ・ロウならではのラグジュリアス感に満ちた仕上がりになっている。

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クロップトのフィッシャーマンセーターや同じ編み地のスカートもある。デニムも加わった。ブリーチデニムのハイウエストのワイド・レッグ・パンツ、ふくらはぎを覆う丈のデニムのドレスの他、デニム風に起毛したウールに厚手のサテン部分使いしたコートもある。

色はしっとりとした白、ネービー、グレー、ブラウンを基調に、明るいカナリアイエローを入れた。

「ジバンシィ・バイ・リカルド・ティッシ」は、マニッシュなアイテムや素材にウルトラフェミニンな素材とディテールを重ねる。

トレンチコートは白いレースで仕立てたり、フラワープリントとカーキをはいだり。

トレンチコートやシャツの上に、ウエストを絞ってラッフルを描くパーツをのせた着こなしも多い。

フィット&フレアのデニムのベアショルダードレスはステッチを利かせ、裾にはマチでボリュームたっぷりのフレアを入れている。

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「アクネ」はワークウェアとナイトウェアのミックス。

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パジャマのようなだらっとしたシャツやパンツに、ユーティリティー感覚のジャケットやショーツを合わせる。そこにしわ加工や光沢素材、カラーブロックを入れてエッジーに仕上げた。

しわしわのシャツの上にビュスティエを着たコーディネイトもある。

「プラバル・グルン」は、赤とブルーを中心としたコントラストの強い色の組み合わせや異素材の切り替えが多い。

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花柄に加え、ジオメトリックな切り替えや柄が目立つ。

表ダーツやラミネート加工したツイード、シースドレスといった構築的な要素が多い一方で、ニットのバリエーションも豊富なシーズンだ。

2013年 注目のハイブランドを識る

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14年プレスプリングコレクション~スポーティーエレガンス~

14年プレスプリングコレクションは、ニューヨークで発表するブランドが一段と増えた。

全体的には、クラシックでスポーティーなアイテムにプロポーションや装飾で変化をつける傾向が目立つ。

「アルトゥザッラ」は、70年代のフォークロアの手仕事にセクシーでロマンチックなテイストを重ねる。

クロスステッチを入れたドレスは、袖口と裾が透けるシフォンになる。

ヌードカラーのレースをはめ込んだカーディガンには、深いスリット入りのタイトスカートを合わせる。

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スカートにのせたプリントは、クラシックなハンカチやドイリーを思い起こさせるレース柄。ウエストをきゅっと絞って裾広がりのシルエットを作ったテーラーカラーのジャケットにも透けるレースをはめ込み、スレンダーなパンツと合わせてエレガントに仕上げる。

ガーゼのスモックドレスやスエードのパンツ、ランジェリーのようなデリケートなキャミソールもある。

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「ジェイソン・ウー」は、トロピカルのイメージを抑えたタッチで入れた、エレガントでリラックスしたライン。

ヤシの葉シルエットだけをプリントやビーズ刺繍、ジャカートで描く。色はベージュ、白、黒にグリーンを利かせる。

丸い肩のセーターやジャケットが漂わせるソフトな表情と、ひざ下丈のペンシルスカートが見せるシャープなシルエットのバランスがいい。

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デニムのような風合いを出したシルクのコートは、ヤシの葉のジャカードを裏地にボンディング。

エナメル風の光沢加工をしたスエードのコートのグリーンは、ニューヨークのレストラン「インドシン」からヒントを得たという。

 

「デレク・ラム」は、ピラミッドや砂漠など北アフリカのイメージと20年代のアールデコのシルエットやモチーフをミックスしながら、洗練された都会的なルックスを作る。

新感覚のスーツを志向したと言い、スーツ感覚で着られるツーピース、チュニックとスカートのセット、ツーピース風ドレスを並べた。

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手袋用のしなやかなレザーのスカートは、キャメルと黒をパッチワークして矢のモチーフを描く。

トップはキャメル色のレザーのタンクトップ。その上に、スクエアにカットした上品なベージュのカシミヤセーターを重ねた。

 

「ブロンザ・スクーラー」は、ソフトなフォルムや素材感とスクエアなシルエットや柄をミックスしてエッジーに仕上げている。

アコーディオンプリーツスカートには大胆なカラーブロックを入れ、総ビーズのシュミーズドレスはジグザグ模様を描く。

ラウンドショルダーのクロップトトップ、ハイウエストのスカートやパンツ、チュニックも重要なアイテム。

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黒のタンクトップ、裾がたなびくスカート、ベビーピンクのラップカーディガン。

マジソン街店の2階でフロアショーをした「ラルフローレン」は、バレリーナを連想させる可憐でイージーなスタイルで幕を開けた。

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後半もプリントのプリーツスカートにレギンスを合わせ、きれいなライラックのスエードコートはノーボタンで軽く仕上げる。終始リラックスしたエレガントなムード。

 

「タクーン」は、クラシックな白のシャツの進化を試みる。

白のクリスプなシャツをベースに、繊細なピンタックを入れたり、レースをはめ込んだりしている。

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シャツジャケットやサイドを大きく開けたチュニックもある。

白をメインにメンズライク(風)なストライプやジオメトリックな柄も入れ、白黒をメインにすっきりとまとめている。

 

「3.1フィリップ・リム」は、スポーティーでクラシックなアイテムにポップな素材や装飾を加えてかわいくしあげている。

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スタジャン風ブルゾンにはポンポンを飾り、パンツの裾には水玉をパンチングで入れる。メタリックレザーを部分使いしたパンツやTシャツもある。

スクエアカットやラグランスリーブといった、スポーティーな要素が多い。


 「マイケル・コース」はテーラーリングとロング&リーンのシルエットで見せるスポーティーエレガンス。

わずかにフレアを入れたパンツと長いスリット入りのミディスカートが、縦長シルエットを強調する。

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柄はレパードジャカードとグラフィック感覚にアレンジしたジラフ柄。色は陽に焼けたような赤茶色と黒をメインに、ビビットなゼラニウムピンクとアクアブルーを利かせた。

 

「ニナ・リッチ」は上品でかわいらしい。レース、アップリケ、フリルでロマンチックな気分いっぱいのブラウスやドレスを並べた。

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ぺプラムジャケットは袖山にタックを入れ、スカーフをつなげたようなきれいな配色のプリントのドレスアシメトリーにドレーブを寄せる。