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ガーリーなテイストを大人服に

デザイナー自身がアイコンのレディスブランドが勢いづいている。

ニューヨークやパリなどで活動する30代の女性デザイナーによる新進ブランド。

海外でもファンを増やす中、特に日本での知名度が急速に高まっている。

魅力は

デザイナーの愛らしい存在感、クリエーティブなライフスタイル、日本人好みするカジュアルでキュートなデザイン。見た目はもちろん、デザイナーの実力の高さもブランドの骨格を作る素地になっている。

13年春夏は4月から7月にかけて海外ブランドのデザイナーが来日した。

「トムセン」のデザイナー、アリックス・トムセンは4月に来日。

全国の取引先セレクトショップで開催したポップアップイベントへの参加が目的。

東京・表参道のエディット・フォー・ルルでは、トムセンの服に身を包んだファンとの時間をたのしんだ。

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パリ生まれのアリックスは08年にデビュー。

シャツを中心にしたコレクションからスタートし、現在はフルラインを発表する。

パリ・コレクションでは、女優やバレリーナ、DJといったクリエーティブな大人をモデルに起用した舞台感覚のプレゼンテーションで、ライフスタイル型の提案を進めている。

そのプレゼンテーションで浮かび上がるのは、クリエーティブな交友関係と等身大のライフスタイルだ。彼女自身「デザイナーの友達とランチした後に仕事に戻り、夜はアーティスト友達のパーティーにくりだす。」といった生活を送るが、服のデザインは日常的で着やすい。そのちょうど良い感じがファンを引き付け、認知度が急上昇した。

パリ発の「オランピア・ル・タン」のオランピア・ル・タンも彼女のパーソナリティーやスタイルが人気の理由だ。

 

イラストレーターの父のもとで育ち、デザイナーのアシスタントなどを務め、東京ではDJをしていた経歴もある。日本の文化や芸術にも明るく、文学にも精通している。

 

「ファッションだけに留まらない肩肘張らないインテリジェンスを若い女性が支持している。」とPRのクリエイティブ・ディレクターはいう。

現在は「カワイイ・フェティッシュ」な服で存在感を強めている。

 

欧州的なグラマラスでセクシーなデザインとは異なるガーリーなテイストを大人の女性仕様に変換する。その感覚が日本でも評価された。

 

彼女たちに共通するのは、その愛らしさ。近づきがたい雰囲気のクリエーティブなデザイナーとも違うし、セレブでクールなデザイナーとも違う。少し背伸びをすれば近づけそうな身近さが魅力になっている。

「アリス・アンド・オリビア」もその一つ。

デザイナーのステイシー・ベンデットは大学在学中にはまったデニムの収集をきっかけに、「わたしらしいパンツを作りたい」とブランドをスタートした。

 

現在は、ポップで楽しいイベントを開き、個性的なメークアップで存在感をアピールする。コレクションラインとベーシックラインの2軸による幅広い品揃えが強みになっている。

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これらのブランドのほとんどが日本で売り上げを伸ばしている。

 

なかでも、トムセンは、日本での売り上げが最も高く、今後、日本生産にシフトする計画を進めている。

 

彼女たちは実力も認められている。

 

パリで活動しNYで発表する「カーラ」のカーラ・ヘインズは、元モデルでフォトグラファーという経歴とともに、「ロシャス」や「ニナ・リッチ」でテキスタイルとプリントの技術を磨いており、10年から3年間、仏アンダム賞のファイナリストに選ばれ続けた。

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オランピ・ル・タンも13年のアンダム賞のファイナリストにノミネートされた。

クリエーティブで等身大、実力派で値頃感もある。多くの価値を併せ持つ現代的なデザイナー達。その軽やかな感覚が新しい。

 

新生「ヴェルサス・ヴェルサーチ」がNYでイベント

JWアンダーソンによる新作披露。

クラブ風の雰囲気の中で、JWアンダーソンによるカプセルコレクションのランウェイショーを見せた。

会場中央にバックステージが設けられ、ショーが始まる直前に黒のスクリーンがあがり、バックステージがまるみえになる。ドナッテラ・ヴェルサーチが最終チェックしている様子が、ガラス越しに見られる仕組みだ。

コレクションはアシメトリーなカットアウトやスラッシュをポイントに、ミドリフトップやマイクロミニスカートで肌を露出する。蛍光カラーのニットに白のエナメルパンツや黒のレースを脇からのぞかせたミニスカートなど、ポップなスタイルに移行した。

最後は、ジオメトリック柄やゼブラプリントを白黒で表現したキッチュでコケティッシュな悪女風。

三つのグループのショーの合間に、ラップやロックの女性ボーカルによるライブパフォーマンスが行われた。

ヴェルサス・ヴェルサーチのコアコレクションは、シーズンレスで展開する。ベルトとバックルのプリント、スタッズ使い、グラフィックプリントが多い。